子猫を迎えたばかりで、ペットショップやブリーダーから「◯月◯日に1回目のワクチンを接種済み」と書かれた書類を渡され、次はいつ連れて行けばいいのか分からず調べている方は多いはずです。書類には接種日とワクチンの種類だけが書かれていて、2回目の予定までは書かれていないことも珍しくありません。
猫のワクチンは「3種混合」「5種混合」といった名前で呼ばれ、接種の回数も時期も、犬とは少し違います。しかも動物病院によって料金が2倍近く違うこともあるため、相場感がないまま予約するのは不安が残ります。ここでは子猫のワクチンについて、時期・回数・費用・その後の流れを一通り整理します。
この記事でわかること
- 子猫のワクチンを打ち始める時期と、必要な接種回数
- 3種混合と5種混合の違い、どちらを選ぶかの判断材料
- 1回あたりの費用相場と、初年度にかかる総額の目安
- 接種後の副反応と、様子を見るべき時間帯
- 2年目以降の追加接種をどう考えるか

子猫のワクチン接種はいつから始まるのか
子猫は生まれてしばらくの間、母猫の初乳から受け取った「移行抗体」によって守られています。この抗体があるうちはワクチンを打っても効果が打ち消されてしまうため、接種開始のタイミングは移行抗体が薄れる時期に合わせることになります。
生後6〜8週が接種のスタートライン
1回目のワクチンは生後6〜8週ごろに接種するのが一般的です。ペットショップやブリーダーから迎える場合、この1回目は引き渡し前に済んでいることが多く、接種証明書が一緒に渡されます。
問題は2回目以降です。移行抗体が消えるタイミングには個体差があり、1回だけでは十分な免疫がつかない子もいます。そのため子猫のうちは複数回の接種でカバーするのが標準的な方法になっています。
2回目・3回目のワクチン接種時期
2回目は1回目から3〜4週間後、生後12週前後に接種します。ここまでで終える病院もありますが、生後16週ごろに3回目を追加するケースも増えています。移行抗体が長く残る子だと12週の接種が無効化されている可能性があるためです。
迎えた時期が遅く、生後4ヶ月を過ぎてから初めて接種する場合は、3〜4週間隔で2回打つのが基本的な組み立てになります。接種証明書は必ず保管し、初回の受診時に獣医師へ見せてください。前回いつ何を打ったかで、次の予定が変わります。
3種混合と5種混合、どちらを選ぶか
猫のワクチンは含まれる病気の数によって種類が分かれます。動物病院で「どちらにしますか」と聞かれて即答できず、その場で決めることになった、という声もよく聞きます。
3種混合でカバーされる範囲
3種混合は「猫ウイルス性鼻気管炎」「猫カリシウイルス感染症」「猫汎白血球減少症」の3つを対象としたコアワクチンです。どれも感染力が強く、子猫では重症化しやすいため、飼育環境を問わず接種が推奨されています。完全室内飼いの1頭飼いであれば、この3種混合で組み立てるのが一般的な選択です。
5種混合を検討するケース
5種混合は3種に加えて「猫白血病ウイルス感染症」などが含まれます。猫白血病ウイルスは主に猫同士の接触で感染するため、外に出る可能性がある猫、多頭飼育、保護猫の受け入れ予定がある家庭などで検討対象になります。
ただし猫白血病ワクチンを打つ前には、すでに感染していないかを調べる検査が必要になる場合があります。生活環境を具体的に伝えれば、獣医師が必要な種類を判断してくれます。「室内のみか」「先住猫がいるか」「ベランダに出るか」あたりを整理して伝えると話が早く進みます。

ワクチン費用の相場と初年度の総額
動物病院の診療費は自由診療のため、地域や病院によって幅があります。事前に電話で確認しておくと、当日の会計で驚くことがありません。
ワクチン1回あたりの費用目安
3種混合は1回3,000〜5,000円、5種混合は1回5,000〜8,000円あたりが目安です。これに初診料や診察料として1,000〜2,000円が加わる病院もあります。
子猫のうちに2〜3回接種するとして、3種混合なら初年度の合計は1万円前後、5種混合だと1.5万〜2万円程度を見ておくと現実的です。
ワクチン以外にかかる初期費用
ワクチンと並行して、健康診断・便検査・寄生虫の駆虫が必要になることが多く、これらで数千円が上乗せされます。さらに生後半年前後には避妊去勢手術(2〜5万円程度)も控えています。子猫を迎えた最初の1年は、医療費が集中する時期だと考えておくと資金計画を立てやすくなります。
この時期は食費も見落とせません。子猫用フードは成猫用より割高で、成長に合わせて量も増えていきます。定期購入に切り替えてから月々のコストが落ち着いた、という家庭は多く、フードの銘柄が決まってずっとリピートする段階になったら、切り替えを検討する価値があります。
定期購入で価格が落ち着くグレインフリーキャットフード「カナガン」を見てみる![]()
接種当日と、その後の過ごし方
ワクチンは体に免疫反応を起こさせるものなので、接種後しばらくは体調に変化が出ることがあります。予定を入れる段階から少し配慮しておくと安心です。
副反応が出やすい時間帯
接種後によく見られるのは、元気がない、食欲が落ちる、注射部位を痛がる、微熱が出るといった反応です。多くは1〜2日で落ち着きます。
注意が必要なのは接種直後です。顔の腫れ、繰り返す嘔吐、呼吸が苦しそう、ぐったりして反応が鈍いといった症状はアナフィラキシーの可能性があり、緊急の対応が必要になります。接種は午前中に予約し、その日は在宅して様子を見られる日を選ぶのが安全です。夕方に接種すると、異変が起きたときには病院が閉まっています。
接種後に避けたいこと
当日のシャンプー、激しい遊び、長距離の移動は避けます。翌日以降、食欲と便の状態が戻っていれば通常どおりで問題ありません。
体調の変化はトイレに出やすいため、この時期は排泄物の状態を確認しやすくしておくと役立ちます。固まる砂は尿量の変化に気づきやすく、毎月必ず減っていく消耗品なので、Amazon定期おトク便でまとめて届くようにしておくと買い忘れも防げて価格も下がります。
Amazon定期おトク便対象の「猫砂 固まる 鉱物系」を見てみる
病院への移動時は、上部が開くタイプのキャリーだと子猫を出し入れしやすく、診察台の上でそのまま診てもらえることもあります。
通院がラクになる「猫用ハードキャリーバッグ」をAmazonで見てみる
2年目以降の追加接種スケジュールはどう考えるか
子猫の接種が終わると、次は成猫としての追加接種の話になります。以前は「毎年1回」が定番でしたが、考え方は変わってきています。
1年後の追加接種と、その後の間隔
子猫期の接種が完了した1年後に1回追加し、以降はコアワクチンについて3年ごととする方針を採る病院が増えています。世界的なガイドラインが3年間隔を支持していることが背景にあります。
一方で猫白血病ワクチンのように、リスクの高い環境では毎年の接種が推奨されるものもあります。飼育環境が変われば頻度も変わるため、引っ越しや多頭飼いの開始といった変化があったときは、次の受診で伝えておくとよい判断材料になります。
ペットホテルやトリミングで求められる証明
ペットホテルや動物病院の預かりサービスでは、1年以内のワクチン接種証明を条件にしている施設が少なくありません。3年間隔に切り替えていると条件を満たせず、預けられないことがあります。旅行や入院の予定がある家庭は、施設の規定を先に確認したうえで接種間隔を相談すると行き違いが起きません。
まとめ
子猫のワクチンは、生後6〜8週で1回目、3〜4週間隔で2〜3回というのが基本の流れです。種類は完全室内飼いなら3種混合、外に出る可能性や多頭飼育があれば5種混合が検討対象になります。
費用は3種混合で初年度1万円前後、5種混合で1.5万〜2万円程度。健康診断や駆虫、その先の避妊去勢手術まで含めると、最初の1年は医療費がまとまってかかる時期です。
接種は午前中に予約し、当日は在宅できる日を選ぶ。この2点を押さえておけば、副反応が出たときの対応がぐっと楽になります。接種証明書は1枚のファイルにまとめておくと、転院やペットホテル利用のときに探さずに済みます。
医療的なことは必ず獣医師にご相談ください。




コメント